神棚はどうして「木」でつくられているのでしょうか。何故石でないのか?何故プラスチックでないのか?
実は”木”であることに深い意味があるのです。石は鉱物ですが、生物ではありません。プラスチックは石油の加合物であって、生物ではありません。木は植物であって、生命を有する存在です。木は人の補足的な存在です。人間は酸素を吸って、二酸化炭素を吐く。一方、木をはじめとする植物は、二酸化炭素を吸収して、光合成を通じて酸素をつくっていく。「休」という字は、その辺の意味をよく表わしています。人と木がともに存在して、「休む」ということに成るのですから。人間の一生は、五十年、七十年、、今や百年に成ろうとしています。しかし百年生の木などは決して老木といえるものではありません。