掛け軸(といっても知らない人もいるかもしれない)を飾る床の間(といっても見たことがない人もいるかもしれない)がある。ご神名のかかれている掛け軸を、床の間に祀る。旧家や時代劇に出てくる武道場などにある風景である。
一般家庭なら「天照皇大神」。武家や武道場ならば、「香取大神」や「鹿島大神」である。床の間全体が神棚なのである。神床などとも呼ばれる。
床の間の床、神床の床とは何を意味するのだろうか?それは寝る所であろう、神が休み、神が寝るところだろう。
床の間にも、実は、地板といって、大きな板を貼る。現在はほとんどつき板で、ほんものの木ではない。しかし木を使って、神様の寝床、寝所としたのだ。