世界中の古い民族の神話の中に、宇宙樹という考え方がある。宇宙の中心に聖なる樹木が立っているというのです。
その木はまさに天と地をつなぐもの。神の世界とこの世界をつなぐものです。
その木を中心に世界が成り立っているというのです。日本の神話の中にも、イザナギ神、イザナミ神が国産みをする際に廻った柱こそ、この宇宙樹ではないでしょうか?コンクリートもプラスチックもない時代ですから柱とは、木の事でしょう。
木には人間同様、神秘の力があり、霊性、神性があります。それ故、日本では神様のことを、「一柱、二柱…..」と数えるのです。
まさに「木は神なり」なのです。
この木に対する信仰は大切です。何故なら木は、あらゆる生物が集う処であり、水を呼び、水を淨める処であるからです。