神棚などの無い処では、常緑樹の大枝を建てて、それを依り代として、「ヒモロギ」と呼ぶそのヒモロギに神霊を呼び寄せ、祭りがはじまる。様々な供物と共に玉串をささげる。ここでも榊がつかわれている。
神様を呼ぶ、神様が住む場所も木。祈りを捧げ、神この意志の交流道具としても木に使う。なんと原始的な、素朴で、自然と調和した信仰の在り方、生き方であろうか。
神を観念で考えるのではなく、木の中に神を見い出す。木の中から、神を祈り出す。なんと日本人というの原初的な力をもつ民族であろうか。しかし今見てはプラスチックのお榊などを使う神職もいるとか・・・・・。
榊の持つ、木の持つ生命の力こそが、神とつながるのである。プラスチックの榊には、神は宿るないのである。