塩<しお>という言葉は、潮<うしお>という言葉から出てきたのでしょう。潮とは、つまり海です。海の産物。海で人間が努力してつくったものか、潮です。海辺の塩田による製法によってつくられたもの。これが塩です。
大地の恵みとして米があれるとるは、大海原の恵みとして、塩があるのでしょう。
米は一粒万倍という言葉がある通り、生命力、生長、発展を意味するのに対し、塩は、清めの役割り調和の意味がある、と思われます。塩は、腐敗や木枯れを清め、新しい生命を与えます。神の海の恵みとしての塩を神棚に捧げ、それをお下がりとして、人間が頂戴する。そして、日々の生活の中で、塩を使う岩塩などは動物も発見することは出来ますが海水を用いて、塩をつくり出すことができるのは、人間のみです。