家庭の繁栄は実は火に在るのです。神社さんにお神札を求めにいくと、天照大神、産土神、年神のお神札と共に竈神とか三宝荒神といわれる火の神、台所の神のお札が入っています。以前は天照大神、産土神等をお祀りする神棚とは他に、台所に竈神又は荒神さまをお祀りする神棚を祀っていたものです。
では何故特別に台所に神様を祭るのか?それは、火というものが、人類にとって最高の発見であったからでしょうか。人類が他の生物と異なるのは、火を発見し、火を利用することができたからです。そして、この火は様々な動力となって、鉄から鋼物を様々なものに変えていくことになりました。しかし、もっと身近なところでは、食事を調理することに火を利用したのです。お米をたくのも、味噌汁をつくるのも「火」がなくてはならないのです。