神という言葉は、いろいろな解釈ができる。たとえば一つには幽身。カミは「かくれてみえない」存在を略しているといえます。
カミを見せてみろ。カミを目の前に出せ、という人がいます。神はその名の通り「かくれてみえない」のですから、そのような要求は乱暴ですよね。しかし、みえないから無いという考えるのは単純ですよね。見えないから見えるようにする。見えないから、表現する。そこに人間の努力もあるのでしょう。
神は見たり、触ったり、聞いたり、なめたりといった五感の世界にはいないのですねえ。しかし、その五感を超えたところに、神の存在があるのですね。神社や神棚といった存在も、神そのものではなく、見えない神を表れ、そうとする人間の智恵だ、と思います、神棚はそんな中から生まれてきたのです。