「教育勅語」の中で説かれているのは、あく迄も日本民族の問題のように考える向きもあるかも知れません。しかし今や、日本主義(神道といっても良い)は、国際化、或いは人類教化すべき時が来ているのです。
天皇というのは単に現象日本の統治者ではありません。天皇とは「ヒノモト」、つまり「霊の元」という現象を超えた、精神世界の統治者をいうのであって、また四海同胞主義という考え方もあります。
コスモポリタリズムの訳語としての、四海同胞主義では正しくない。一天があっての、四海同胞なのだ。一天があっての、四海同胞である。血族主義的、民族主義的な意味での親ではなく、霊的な意味、精神的な意味での親の上に、私達は同胞であるのである。私が愛し、愛される故に、兄弟姉妹、同胞は愛し愛される存在なのである。