「夫婦ケンガは犬も食わない」といわれています。夫婦は本来愛し、愛され、好いて好かれた関係の中から生じた男女の仲なのですが、どうして、ケンガなどするのでしょうか。
卑近の例で恐縮ですが、吾が家も時々、「夫婦ケンガ」をするようです。決してケンガしているつもりはないのですが、お互いにただ討論、討議しているつもりなのですが、息子は、「お父さん、お母さん、ケンガはやめて!!」と泣きながら、耳をふさいで抗議します。夫婦とは、男女であり、陰陽です、この調和の中から、万物が生じるのでしょう。日本の神話の、イザナギ、イザナミのように、陰陽の在り方が崩れると、良からぬものが生じます。女性神が先で、男性神を誘えば、陰陽の順序の原理を崩す為に、蛭子(ヒルコ)やアハシマの如き、奇形なる存在を生み出したのである。