富山県に出張してきました。富山県の呉西地区の井波にいってきました。井波は彫刻欄間や社寺用の獅子頭や象鼻などの彫刻でも有名な処です。八千人しか人口がいないのに。彫り物師が二百人もいるという素晴しいところです。町のいたるところに彫り物師の工房があり、その中に、「神棚」と看板に記しているところがある。
「神棚」という言葉は東京の町中で見ることはなかなかむつかしい。しかし、井波では、自然と溶けこんでいる。どこのお宅にもりっぱな神棚が祀られている。私達の神棚と異なるのは、「持ちおくり」を棚の下につけるのではなく、棚の脇にはめこんで棚を吊るというものです、柱や幕板はないのですが、その井波彫刻の匠の枝による雲を思わせる「持ちおくり」は重硬感もあり、素晴しい出来になっています。
高級神棚としての風格をもつ神棚でした。