井波彫刻の続きです。彫刻館に行った際に、獅子頭に魅せられました。獅子はまさに、やぶにらみで、様々な魔の侵入をおさえます。
家庭の置き物で七寸(二十一センチ)という大きさのものが多くありました。
やはり彫り師の個性によって、その獅子の顔も多種多様ですね。私が気に入ったのは、荒井寿斎氏作の桐白木の七寸ものです。
他の作者のもの、荒井氏の他の作品、合計三点を見比べて、やはり最初の印象の獅子を選びました。
その後荒井氏の工房を訪ねると、びっくり。荒井氏が獅子そっくりの顔をしているからでした。毎日獅子を彫っているから獅子ににてくるのか、或いは、自分の顔を投影しているから、獅子が似てくるのか。
とにかく毎日向き合っているものに、自分はその姿も似合わせていくのですね。
神棚と、あなたの顔は似ていますか?