損とは、自分の才気と口、それば言葉といっても良いし、口先だけといってもいいし、単なるお祈りといってもいいかもしれない。実行の伴わない、言葉は結果的に損だ。得にならない。得ることを得ないということです。
少しの時間の行い、実践は結果的に得を得るということです。本来の祈りは、「生命の宣言」です。「イノチノノリゴト」です。生命のほとばしる言の葉です。そこには力もあり、世界を宇宙を動かす力があります。しかし才気(人間智)ばしった口先だけの言葉であれば、世界や宇宙はおろか、自分さえも動かすことはできません。
得は、損得という現象的に見れば、できたり、できなかったり、波のような安定しないものです。しかし、得が徳に昇華すれば、それは、不変で不遍の「得」になり、まさに王者のような風格を持つ「徳」になるのです。