米、塩、水が神様に対する吾々、人間の日々のお供物だとすれば、お酒は祭りの時空に於ける、神様へのお供物といえます。
祭りとは、神様と人間が一体に成る「ハレ」の時空です。
お酒は人間の生存の基本となる米と水から出来ています。様々な酵母や菌類の力を得て酒というものに昇華するのです。
お酒を飲んで人間はどうなるでしょうか、怒ったり、泣いたりのマイナスの感情がある場合もありますが、通常は身体がポカポカあたたまって、陽気になり、たのしくなり、歌でも歌いたくなり、踊りも踊りたくなるのがお酒の力ではないでしょうか。祭りの場の酒は陽気なたのしい酒です、そこにいる人同士が仲良くなります。神様からのお下がりの酒を飲んで、神人一体となる為の道具がお酒といえます。